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NAKASHIMA MIYAMOTO ATOORNEYS AT LAW
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to be a Rock and not to Roll 宮本 督
それでも、今夜も・・・
   今夜もまた、酒を飲む。飲んで愚痴るわけではない。女の子を口説くわけでもない。特に何かから逃げたいわけでもない。忘れたいことも、思い出したいことも、特にない。
 たとえ夜が沈んでも、私は沈むことはない。
 週に4回は顔を出すBARがある。顔なじみの常連連中は、例外なくメチャクチャな酔っぱらいで、多分、無神論者だ。そして、連日連夜の酒。異常なまでのタバコの消費。
 それでも、また、今夜も酒を飲む。安らぎのひとときか、ただの中毒か。酒をやめようとは思わない。いや、思えないのか。そのことすら、自身で理解できていない。錯乱と混沌。それから、明日の法廷のこと。そんな、なんやかんやが抽象され、濾過されていく。後悔が凝縮され、現実との隔たりを瞬時に浮かび上がろうとする。
 毎日が続く。すると、今日が見失われる。だから、私は、何もしていない。何者でもない。ただ、酒を飲み、そして、時を見ているだけだ。背後に閉じたはずの扉の向こう側。それは、やはり過ぎ去ってしまった場所なのか。それとも、あの日願ったように、私が風になれば・・・。風になれれば、いつの日か、辿り着くことができるのか。鏡の国へ迷い込んだアリスのように、光の充満する中で、だが私には茫漠とした困惑があるだけだ。
 そして、また、今夜も酒を飲む。堆積した一日生き延びた分の疲労。くい込む頭痛を耐えて飲む。
 しかし、おそらく明日も酒を飲む。きっと死ぬまで酒を飲む。
 何事にも固執しない自身を、それでも飲みつつ、見続ける。
(2003.6.19)
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