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to be a Rock and not to Roll 宮本 督
紳竜の研究
 島田紳助さんの顔って、いつも思うけど、すごい。私の顔だって自慢するほどのもんじゃないけど、あそこまでじゃあないと思う。ただ、テレビのトーク番組なんかを見ていると、あの人、あの顔で、結構もててるらしいから、やっぱり男って顔じゃないのか、それともみんなテレビとかで毎日のように見ているうちに慣れただけなのか、女の子達の考えていることは、いつものとおりなんだかよく分からない。
 閑話休題。
 「紳竜の研究」ってDVDがある。漫才コンビの紳助・竜介の「紳竜」だ。彼らの往年の漫才の映像に加えて、島田紳助さんの、お笑い志望の後輩たちへの講義が収録されている。これがなかなかの出来映えだ。
 例えば、先輩の漫才を、逐一ノートに書き写すというテープ起こしの作業。自らの手で一語一語を書き出すことによって、笑いが生まれる構造や、押したり引いたりのバランスなどが、初めて明示的につかめたという。それから、「XとYの法則」。激しい競争の中で勝ち残り続けるためには、他とは違う自分の特徴(=X)と、世の中のトレンド(=Y)を、どう合致させるかが大事だという。凡百の一発屋が消えていったのは、Yの変化に気付かず、それに応じて自らのXを進化させられなかったから。と、そんな自らの生み出した方法論が、具体例を交え大真面目に説得的に語られる。笑いは一切なし。
 そりゃ、学校教育とかをちゃんと受けている人ってわけじゃないんで、用語の厳密な定義の問題とか、学者の講演のようにはいかない。それに、考えてみれば、そんな「XとYの法則」なんて、当たり前の話ではある。ただしかし、いわく言い難い部分が多い(それだけとも言える)世界について、分析的なアプローチをとった上で、自分自身の方法論を確立し、しかもそれを言語化して後輩に伝える能力には傑出したものがある、と思う。
 芸能界については、「才能がなければ、どうにもならないが、努力しなければ、本当に才能があるかどうかも分からない」と言う。島田紳助さんの言葉は、勝者の結果論としてではなく、そんな世界で勝ち残るために知恵を絞った人の言葉として大いに説得力がある。つまり、肝要な点は「テープ起こし」や「XとYの法則」ではなく、自分自身で必死に頭をひねって自らの途を開発することにある。特に、裁量の広い分野、芸能ごとだけではなく、例えば経営者としての仕事をする上では、経営判断において、様々な選択肢があることはむしろ当たり前で、局面によっては、自らその選択肢を考え出して、作り出していくことすら必要になるだろう。
 経営者の皆様。「紳竜の研究」、お薦めです。
 島田紳助さんも、あの顔で、それでも女にもてているなら、そのために独創性を大いに発揮し、戦略的な方法を確立したに違いない。いわく言い難いこの問題について、それが語られるDVDなら、いくら出しても買いたい(そして買い占めたい)と思う私は、自ら知恵を絞る努力を忘れて久しい。
 今回は何が言いたかったんだっけ?
(2009.6.30)
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