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弁護士 宮本 督

エッセイ:
to be a Rock and not to Roll

2004.02.26

お受験から遠く離れて

 昨日と今日、2日間にわたり、東京大学で入学試験が行われたらしい。インターネットで、問題を入手。早速、チャレンジしてみよう。
 私は、1970年生まれの33歳で、東大入試を受験したのは、1989年と1990年の2回。ちなみに、共通一次とセンター試験の変わり目で、私は、両方とも受験してる。だからどうだってこともないけど、あれから、14年~15年。えっ?えええっっっ?もう、そんなになるの?
 しかし、難しいねえ。こんなの、よくやってたなと思う。全然、できない。一番ひどいのは、数学。文科系の第1問は、こんなの。

第1問

 はっきり言って、問題の意味すら、よく判らない。受験予備校が発表してる解答例を見ても、何を計算してるのかすら、さっぱり判らない(ちなみに、この問題、「a=18/5」が答えだそうだ。知らねえよ。)。そういえば、私が受けた1年目の東大受験の日(だったと思う。)、数学のテスト中、Xの値を求めるために組み立てた方程式を解いていくと、すごく簡単になっていって、これは正解にたどり着いたに違いないと思ったら、最後の最後、X=Xになっちゃって、外ではカラスがアホーアホーと鳴いていて、あーあ浪人か、と思ったもんだが、それにしても、その頃は、それなりにできないわけではなかったわけだけど、今となっては、ホント、全然、意味が判らない。
 お受験って、その時のためだけに準備するもので、しかも、それなりのテクニックとかもある。実は、東大入試はもちろん、恥ずかしいけど、司法試験だって合格してからもう10年近く経つわけで、多分、今の受験生と一緒に受けたら、合格できないと思う。だから、お受験なんて無意味だなんて言う気もないけど、少なくとも、私は、当時は思うところあって、東大は文学部に入学して、それなのに、今は弁護士してるわけで、今年の東大入試、受かった君も、落っこったあなたも、まあ、どっちにしても大差ないから、せいぜい前向きに頑張ってね。