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弁護士 宮本 督

エッセイ:
to be a Rock and not to Roll

2020.02.14

やり直しの世界史学習

 若い時分からずっと、歴史知識に苦手意識があって、それというのも大学受験の際の詰め込み勉強をしなかったことが大きい。当時、社会科から2科目を選択する必要があったのだが、私が選んだのは日本史と地理。そうすると、どうしても受験に関係のない世界史の勉強は後回しになり、大学に入った後は、歴史の勉強なんてする機会も意欲もなく、知識がもともと手薄な中で、例えば、東南アジアのどの国がヨーロッパのどの国の植民地だったかとか、イスラム教のシーア派とスンニ派の対立とか、中国の王朝と同時代のヨーロッパの王朝が何だったかとか、本を読んだりしている際にそこで当然とされている前提知識がないために、その本の理解が覚束ないってことが結構あって、いつか勉強し直さないといけないとは思っていた。
 というわけで、昨年の秋頃から、ようやく、大人のためのやり直しの世界史学習に役立つ本とかを調べ何冊か購入してみた。それと並行して、高校生用の教科書や大学受験用の参考書も何冊か買って読んでみたりしたのだが、構成の工夫や記述の分かりやすさ等、概して、大人向けの本より、学生向けの教科書・参考書の方が優れていて、かつ価格も安い。やはり、この国の受験産業は捨てたものではないようで、大人向けの教養書の類よりは、競争もし烈なのだろう。受験生用のサイト等で評判になっている教科書や参考書は、どれもかなりいいデキだ。数年前(2016年)、一年をかけて英語(英検一級)の勉強を集中的にしたものだが、その時も、英文のライティングのための教科書にいいものがなく、結局、最も重宝したのが大学受験生向けの英作文の問題集だったことを思い出す。
 世界史学習の話に戻ると、特に、カラフルな資料集には感動。こんなの初めて見た気がする(私の学生時代にはなかったような・・・)が、それは記憶違いで、消費税込みで1000円未満で購入できた分厚い全ページがカラー印刷の資料集は2019年2月発行の「17訂版」。初版がいつなのか記載がないが、恐らく、私が高校生の頃にも似たようなものがあったのだろう。もっとしっかりと勉強しておくんでした。
 秋口から始めたお勉強も正月休み明けにテキトーなところで打ち切って、最近は、ローマ帝国の物語や禁酒法時代のアメリカのギャング小説を読みながら、お気に入りの資料集をぱらぱらとめくってその時代についての教科書的な知識を確認したりしている。歴史小説だけじゃなくて、歴史関連の本ってほぼ無限にあって、これまでは何となく避けることも多かったのだが、ちょっと勉強し直しただけで抵抗感が薄れ、そうすると読みたい本が一気に増えてしまった。一生かかっても全部は読めなさそうだ。
 読書好きの人には、少しだけ歴史の勉強をやり直してみることをお勧めしたい。日本史でも世界史でも、何なら中国史だけでも、あるいはもっと狭い範囲でも。趣味の世界がグっと広がることになるから。

【追記】

 今回のエッセイには、具体的に本のタイトルを教えてくれというダイレクトメールをいくつか頂戴しました。普段はあまり(というか全く)反響がないので、読んでくれている人が、ある程度いることに改めて気づかされた次第です。こういう所でカッコ付けて難しい本とかを推薦するのも意味がないんで、取り組みやすい本をご紹介しておきます。
(2020.2.14)

世界史学習の初学者向けのおすすめ
「一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書」
山崎圭一著(SBクリエイティブ)

(高校の教員の手による教科書で、知識ゼロからで大丈夫です。中学生でも読めるかも知れません。やり直しというより、ゼロからの世界史学習には、先ずはこの本を読み通すことから始めるといいでしょう)

英文ライティングの教科書のおすすめ
「英作文が面白いほど書ける本」
竹岡広伸著(KADOKAWA/中経出版)

(エッセイ本文中で取り上げた大学受験生向けの問題集で、難しいわけではありません。ただ、英文の読解には支障がないという人でも、いざ書くとなると、なかなか正確に的確には書けないもので、そういう人向けです)