企業と法律
労働
続発する労使紛争と企業の対策
(近代中小企業 02.7)
弁護士 宮本 督
最後に
労使紛争は職場におけるトラブルです。当然のことながら、職場においては、年齢も性別も性格も様々な人々が、場合によっては複雑に入り組んだ組織に組み込まれて作業が行われ、経営者はもとより、部下をもつ職制である管理者や監督者が、日々、部下等に対し仕事を命じ、業務が進んでいます。職場環境や、自らの処遇に不満を持つ労働者は数知れず、労使紛争の火種は日常茶飯事に発生しているといっても過言ではありません。
企業としては、労使紛争の予防に努めるとともに、労使紛争の発生が不可避であることも念頭に置き、迅速かつ適切な対応をとることができるよう社内体制の整備を進めることが必要でしょう。